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地球の温暖化が進むなかでも、大寒の頃はやっぱり寒い日が続きます。ぐっと冷え込んでくると、大根や蕪が真っ白になり、本当に美味しくなってきます。特に京都の九条ねぎは、甘味をまし、中にトロリとした、九条ねぎ特有のあんがついてきます。
一月は、おせちやお雑煮を頂いた後、特におたべちゃんのお父さんは、新年会等でホテルや、料理屋さんでの会食が多くなります。そんな時に毎年、「おたべ」が大好きな今井さんから、九条ねぎが送られて来ます。
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「今日は何も予定が入っていないので、皆呼んですき焼きにしょう!」見事な九条ねぎを見て、おたべちゃんのおとうさんが言いました。
今井さんは、昔からの栽培方法で九条ねぎを作っておられます。秋にまいた種を翌年の春に植え替え、7〜8月頃に一度抜くのだそうです。そのねぎを3週間程天日干しにしてから、9月に畑にもう一度植え、11月からやっと収穫を始めるそうです。夏には植え替えする前のねぎも毎年頂きます。短いねぎですが、柔らかくてとても甘味があります。 |
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私はいつもこのねぎを頂くと、お揚げと甘辛く炊いておきます。おうどんに入れてもおいしいですが、これでつくるきつねどんぶりは、お肉のすき焼きどんぶりより美味しいように思います。
横浜に住んでいる姉は、「すき焼きには、やっぱり九条ねぎやね!東京ねぎはとろっとせぇへんな!」といつも言っていたのを思い出しました。 |
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九条という土地の土が肥えてるせいもありますが、一年以上、手をかけられて栽培されたねぎには、今井さんご夫婦の愛情がこもっています。この京都の伝統野菜を次の世代に伝える為に今井さんは、近隣の小学校に、九条ねぎのお話と実習をされていると聞きました。愛情をもって育てる事がどんなに大切か、今井さんの九条ねぎから、子供たちが学んでくれると信じています。
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「このねぎは、じっくり焼いて食べるのが一番おいしいのや!」と、今井さんはいつも言っておられました。今日は、やっぱりすき焼きにすることにして、明日は焼きねぎにしてみようと思っています。
「今日はすき焼きにするし、食べに来よしや!」とおたべちゃんに電話をしました。きっとおたべちゃんのおにいちゃんも来ると思います。明日にでも今井さんに、最近発売されている、赤豌豆で出来た「豆のおたべ」を送っておこうと思っています。 |

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<千重子おかあさんの九条ねぎレシピ> |
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きつねどんぶりとは?:油揚げの卵とじ丼です。関西ではよくみるメニューです。 |
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