《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

二月三日は節分です。「福は内、鬼は外」と豆まきをし、塩いわしをいただき、その年の恵方(今年は北北西)を向いて、巻き寿司を切らずに丸かぶりします。そして節分がすぎ初めての午(うま)の日、稲荷神社では初午大祭が行われます。稲荷神社といえば狐、狐といえばお揚げさん、からしもお好きやそうです。この頃出る畑菜は、やわらかく、からしとも良く合います。また冬の京野菜で忘れてならないのは九条ねぎです。中から出てくるとろっとしたあんの味は、牛肉や、鴨肉とよく合います。本当に京都って美味しいものがたくさんありますね!

「畑菜」
畑菜は、江戸時代の貝原益軒の「採譜」にも記録がある伝統野菜で、京都では、古くから初午の日に揚げと炊き合わせた煮物を食べるならわしがあります。もともと菜種油採り用に栽培されていたものが、冬から春先の青物が少ない時期にやわらかい葉を煮物などにして食べるようになりました。お肌の美容によく効くビタミンB6が豊富に含まれているそうですよ。

材料(4人分)
作り方
【いなり寿司】
すし揚げ:10枚
京人参:1/2本
牛蒡:1/2本
オノミ(麻の実):少々
米:3合
昆布:7cm位
酒:少々

出し汁:200cc
薄口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ3

出し汁:300cc
薄口しょうゆ:大さじ2
濃口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ3
砂糖:大さじ2

酢:大さじ5
砂糖:大さじ3
塩:小さじ1

1. 米は1時間前に洗い、昆布と酒少々入れて炊いておく。

 
2. 人参、ごぼうは細かく刻んでから、の調味料で炊いておく。
3.

すし揚げは半分に切り、手で中を開けたものを、熱湯で油ぬきをしておく。

4. 3をの調味料で炊いておく。
5. オノミ(麻の実)は軽く炒っておく。
6. のあわせ酢を火にかけ、調味料を合わしておく。
7. 炊き上がったご飯に6の合わせ酢を混ぜ、2の具と5を混ぜておく。
8. お揚げにあわせた大きさに7のご飯をまとめてから、4のお揚げの煮汁をしぼってご飯をつめる。
材料(4人分)
作り方
【畑菜のからしあえ】
畑菜:1束

すり胡麻:大さじ3
薄口しょうゆ:大さじ1
砂糖:大さじ1
和からし:小さじ1

 
1. 畑菜をよく洗い2センチ位に切り、さっと湯がいておく。
2. すり鉢にの調味料を合わしておく。

3. 1の水分をよくきって2で和える。
材料(4人分)
作り方
【鴨と九条ねぎのみぞれ椀】
鴨肉(ロース薄切り):100g
九条ねぎ:1本
聖護院蕪:1/4

出し汁:800cc
薄口しょうゆ:大さじ2
塩:少々
酒:少々

 
1.

ねぎは3センチ位に切り、フライパンで焦げ目をつけておく。

2. 鴨もさっと焼いておく。
 
3. 蕪は水につけておき、摺りおろしたものを軽く絞っておく。
4. の出し汁を鍋であつくしてから、1、2、3をいれてひと煮してから、柚子を添えてできあがり。