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京都の歳時記によりますと、9月9日は「重陽」と言って、五節供の最後にあたります。
お正月の「七草の節供」、3月の「桃の節供」5月の「菖蒲の節供」、7月の「七夕の節供」、9月は「菊の節供」とも言われています。「節」とは、季節の変わるときをさし、ある時期や事柄に一区切りをつける意味があるそうです。また「供」は神や仏に食べ物を供える事と、人が共々に同じ物を同じ場所で供する事も大きな目的だとされていたようです。確かに節目の日に、家族や知人が集まり会食を共にすることで、つながりをより確かなものにするように思います。 |

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我が家では、重陽の節供としてはしませんが、毎年お月見をかねて、おたべちゃんのお誕生パーティーをしています。
暑い夏にくぎりがつき、すんだ空にでるお月さまに、おだんごと心をこめて炊いた小芋をお供えします。小芋は丁寧に湯がいてぬめりをとってから、花がつおをたっぷり入れて炊いています。
そしておたべちゃんの好きなアワビやチーズケーキも用意しておきます。 |
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先日おたべちゃんに今年は何が食べたいか聞いてみました。すると、小学校の時にお友達がいっぱい来てくれて、皆で食べた「ビーフシチュー」をつくってほしいと言われました。お誕生日はその人の一つの節目だと思います。その時の楽しい思い出を大切にしていてくれて、嬉しく思いました。今年のお月見は9月の25日になります。おたべちゃんのお誕生日の日の後になりますが、有意義な楽しいお月見の宴になればと願っています。今年もホームパーティーの好きな、おたべちゃんのお父さんにあわびを焼いてもらおうと思っています。 |

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<重陽/菊の節供>
9月9日は五節供のひとつ、重陽・菊の節供です。
9という数字は陽(奇数)の中でも、もっとも強いとされている数字で、その数字が重なるので、この日を「陽が重なるめでたき佳き日」としてきました。昔は宮中で宴があり、菊の香りを移した菊花酒を飲んだりして、邪気を祓って長命を願う習慣があったそうです。
他の節供と比べると、そんなに親しみはありませんが、上賀茂神社では、神事と烏相撲が行われます。
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参考文献:京の宝づくし 縁起物 |
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