《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

早や、百貨店の地下の食料品売り場は、お正月の御節の見本がずらりと並んでいました。どれもとてもおいしそうです。でもとても高く、10万、8万、6万、という値段がついていました。煮物や、和え物など少し自家製のものをすれば、あとは、かまぼこ、出しまき、黒豆(瓶ずめ)等市販のもので、十分おせち料理になります。去年のレシピーも参考にして、 是非今年は、作って見てください。京野菜の海老芋は、すこし高価ですので、小海老芋や、いつものこいもでも十分おいしいと思います。五色なますは、彩りもよく野菜くずが出来た時につくってみてください。椎茸はすこし多い目に炊いておくと重宝します。
「海老芋」
海老芋は里芋の一種で、その形や、縞模様が海老に似ているので、その名前がついたようです。ち密で粘りけがあり、軟らかいのにもちもちっとした風味が、芋の味を楽しませてくれます。レシピで紹介したぼうだらとの煮物は京料理として「いもぼう」と呼ばれ有名です。最近では小海老芋も出ているので、お手軽に海老芋が味わえるようになりました。

材料(4人分)
作り方
【海老芋とぼうだらの煮物】
ぼうだら:8切れ
(水でもどしたもの)
海老芋:2〜3個 
土生姜:1片(薄切りにする)
昆布:5cm位
柚子の皮:少々


-1
出し汁:2カップ
酒:100cc
砂糖:大さじ3
みりん:大さじ3


-2
薄口しょうゆ:大さじ3
濃口しょうゆ:大さじ3

出し汁:2カップ
煮汁:50cc
(棒だらを煮た残り汁)
砂糖:大さじ1
みりん:大さじ1
薄口しょうゆ:大さじ1

Point
ぼうだらとは?
真鱈(まだら)を3枚におろし、頭と内臓を除いて硬く乾燥させたものです。海から遠い京都では、昔は海産物は塩をきかせたものか、乾燥させたものしか手に入りませんでした。でも、乾燥させることにより、よりいっそううまみが凝縮し、おいしい京料理として親しまれています。


乾燥したぼうだらは、戻すのに1週間はかかるので、
もどしたものを使うのがお手軽ですが・・・

戻し方:容器に乾燥したぼうだらを入れ、ひたるぐらいの水をいれます。毎日水を交換して、1週間ぐらいでやわらかくなります。



1. 水でもどしたぼうだらを、たっぷりの水、または番茶で柔らかくなるまでゆがく。(水の場合は少し酒を入れる。)



2. 鍋に、と生姜の薄切りと昆布をいれA-1をいれて少し煮てからA-2の醤油を3回にわけていれ、落し蓋をして、1時間〜1時間30分位煮る。煮汁が少なくなったら、酒か、出し汁を入れ味を見ながらゆっくり煮る。
3.

海老芋は、縦にぶあつく皮をむいて厚さ2cmくらいに切る。さらに竹串が通る位にゆであげ、洗ってぬめりをとり、ざるにあけておく。



4. 鍋にを入れ、の海老芋を煮る。  
5.

を盛り合わせ、 の煮汁を少しかけ、柚子の皮の千切りを彩りよく添えて出来上がり。

材料(4人分)
作り方
五色なます
大根:5cmくらい
京人参:1/3
きゅうり:1本
卵:2個
干し椎茸:1〜2枚

椎茸の戻し汁:50cc
酒:50cc
砂糖:大さじ3
薄口しょうゆ:大さじ3

白味噌:大さじ1
いり胡麻:大さじ2
酢:大さじ1
砂糖:大さじ1



干し椎茸は、水に入れて戻しておく。戻し汁は使うので捨てては×

1. 野菜は、それぞれ千切りにして、塩をして水気をよく取っておく。  
2. 水で戻した椎茸をの煮汁がなくなるぐらいまで煮る。これも千切りにしておく。

3.

卵は、薄焼き卵にしてから、千切りにしておく。


4. すり鉢にを入れ、すって混ぜ和わせておく。
5.

1、2、3、で和える。好みでほんのすこし、塩をいれてもいい。