《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

京都では、12月13日の事初めの日からお正月の準備を始めます。先日の新聞に、「あなたは、おせち料理のお取り寄せ派か、手作り派か?」というアンケートが出ていました。早くから、何万円とするおせち料理の見本が、デパートに並ぶようになります。でもやっぱりおせち料理は、その家の味で作りたいですね。お正月らしいちょっとした工夫と、手作りのおせち料理があれば、家族揃って新春の喜びを、祝うことが出来ると思います。京都のお雑煮は、白味噌、お餅は丸餅です。他に、祝大根や、人参、その家の頭(かしら)には、頭芋を入れます。家族の健康を願って心をこめて作ってみてください。

「祝大根・金時人参」
皆さんは「祝い大根」と「金時人参」をご存じですか?
「祝い大根」は「雑煮大根」などとも呼ぶ茎大根の仲間で、太さ2cmぐらいの小ぶりの大根です。その別名の通り、「角が立たないように」と輪切りにして、お雑煮に良く入れられています。
「金時人参」は通常よりひときわ鮮やかな赤い人参です。一般的な人参に比べ柔らかく、甘みが強い人参で、その色の良さからおせち料理や京料理に重宝されています。この時期ならではお野菜をお楽しみ下さい。

材料(4人分)
作り方
【祝い肴三種】
数の子:200g
ごまめ:50g
牛蒡:1束
花かつお:少々
粉山椒:少々

薄口しょうゆ:150cc
日本酒:150cc
花かつお:少々

濃口しょうゆ:100cc
日本酒:50cc
砂糖:大さじ1

すりごま:大さじ3
当り胡麻:大さじ2
薄口しょうゆ:大さじ2
砂糖:大さじ2
酢:大さじ1

数の子
1. 数の子は、一日〜二日水に漬けて塩ぬきをする。(時々水を変える)

 
2. 白いすじを取っておく。
3.

の調味料に、1日程漬けておく。

4.

3の数の子に、花かつおを添えてだす。

 

ごまめ

1. の調味料を、少し煮詰めておく。

2. ごまめを、軽くフライパンで炒ってから、1をいれる。
たたき牛蒡
1. 牛蒡は15cm位に切ったものを、縦に4〜3に切り、酢水につける。(灰汁を取るためと、変色をふせぐため酢水につけます)

2. 芯は堅いのでそいで取り除き、軽く叩いておく。
3. 1をさっと茹でて、4センチ位に切り、水分を取っておく。
4. のごまだれであえる。
材料(4人分)
作り方
【白味噌雑煮】
丸餅:4個
祝大根:2本
京人参:半本
白味噌:200g
花かつお:少々

出し汁:1000cc
白味噌:200g

 
1. の出し汁に白みそをといて、細かいざるで漉しておく。
2. 1を火にかけ、あくをよくとっておく。

 
3. 大根、人参は薄く切り、さっと茹で、餅はレンジで柔らかくしておく。
4. 2に3をいれ、少し煮てから、花かつおを添えてだす。
材料(4人分)
作り方
【お重】
鴨ロース:胸肉半身
百合根:1個
京人参:1本
干し柿:2個
大根:4センチ
京人参:半本
胡瓜:1本
柚子の皮:少々

鴨ロース

日本酒:100cc
赤ワイン:100cc
砂糖:大さじ3

百合根
水:100cc
砂糖:大さじ2
酒:大さじ1
塩:少々

人参
出し汁:100cc
みりん:大さじ2
薄口しょうゆ:大さじ1
花かつお:少々

柿なます
出し汁:100cc
薄口しょうゆ:大さじ1
柚子のしぼり汁:大さじ1

鴨ロース
1. 鴨は、フライパンで両面を焼いてから、鴨の油をよく取っておく。

2. 鍋に、を煮立てた中で、鴨に火が通りすぎないように気をつけて煮る。

百合根と京人参

1. 百合根は、黒いところを取って一枚ずづはがし、人参は、皮をむいて1cm位の輪切りにする。
2. 百合根は、の調味料で柔らかくなりすぎないように煮る。
3. 人参は、の調味料で直炊きする。
4. 1と2に柚子の皮の刻んだものを添えて出す  
柿なます
1. 大根、人参、胡瓜は細かく千切りにして軽く塩をしてから、水気をとっておく。

2. 柿の種を取り、刻んでおく。  
3. 1と2をの調味料で和える。