《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

今年は何か寒くなるのが早い様に思います。 きっと、11月中旬ごろには木々も色づき美しくなることでしょう!錦繍の京都と栗、京菊菜、そして色鮮やかな紅葉麩、京都の秋の味もおおいに楽しんで下さい。(秋おたべも忘れないでね!)

「栗」
食欲の秋にかかせないものの代表格、「栗」の登場です。栗は、タンパク質、ビタミン、ミネラルが多く含まれており、特にビタミンCの含有量は木の実の中ではトップクラスの食材です。
古くは縄文時代から食べられている栄養価の高い美容健康食品、なんとガン予防の効果もあるそうです。おいしく、健康的な秋の味覚をお楽しみ下さい。

材料(4人分)
作り方
栗ご飯】
米:3合
栗:10〜15個

水:2.7カップ
酒:0.3カップ
昆布:6cm位
塩:少々

1.

米は1時間前に洗ってざるにあけておく。

2. 栗は、底の部分を包丁で落としてから、鬼皮をむき、渋皮もむいて水に漬けておく。
(詳しくは下記参照↓)

3. 2の栗を食べやすい大きさに切る。

4. 炊飯器に1の米を入れ、Aで水かげんしてから3の栗を入れて炊きあげる。 


材料(4人分)
作り方
菊菜としめじのごまあえ】
菊菜:1束
しめじ:1パック

出し汁:1カップ
薄口しょうゆ:大さじ1
みりん:大さじ1

すりごま:大さじ2
あたり胡麻:大さじ1
薄口しょうゆ:大さじ2
砂糖:大さじ2
酢:小さじ1

1.

しめじはBの煮汁でさっと煮ておく。
(煮汁は「吹き寄せ」に使うのでとっておく)

2.

菊菜はいろよくさっと茹でて水気を切っておく。

3.

1のしめじと2の菊菜をCのごまだれで和える。

材料(4人分)
作り方
吹き寄せ】
鴨:100g
紅葉麩:半本
ぎんなん:12個
柚子の皮:少々
揚げ油:適宜
小麦粉:少々
塩:少々

鴨用つけ汁
出し汁:1/2カップ
酢:1/2カップ
薄口しょうゆ:大さじ1
砂糖:大さじ1

Point
「吹き寄せ」とは、色々な色に染まった木の葉が、風で吹き寄せられた様から名づけられ た、日本料理の手法の1つです。
1.

紅葉麩は8個に切り、さっと茹でてしめじの煮汁(ごまあえの調味料B)を少しとっておいたものに漬けておく。

2. 鴨は薄く切り、小麦粉をつけて油で揚げておく。

 
3. 2の鴨をDに漬けておく。

4. ぎんなんはデバ包丁の背でたたき、鬼皮と薄皮をむいておく。


5. 4のぎんなんを中火でフライパンで炒り、塩をふっておく。


6. 彩りよく盛り合わせて、細く刻んだ柚子の皮をちらす。


▲栗のむき方▲
1.栗はむく前に水に漬けておくと、むきやすくなります。 2.鬼皮の底の部分を落とす。 3.底から鬼皮をむく。 4.渋皮をむく。