《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

魚のシリーズを始めて、もう一年近くなります。まだまだおいしい魚はいっぱいありますが、一つの魚の中でもいろいろな種類が多いカレイの中で、目板カレイは大好きな魚です。新鮮なものをお造りで頂いてから、骨まで美味しく食べられるのは嬉しいですね!今年は寒かったせいか、梅の開花が遅かったようですが、この時期、梅のはなびらになぞらえた、5種類の身だくさんのお吸物は、京都ならでの一品だと思います。
「かれい
今回使用したのは「めいたがれい」です。かれいは全世界で100種類以上知られていて、日本周辺では40種類が生息しています。種類によって旬は異なりますが、「めいたがれい」の旬は4〜6月。京都では雛祭りに「かれい」を食べるのですが、何故「かれい」なのかは、定かではありませんでした。ところで、かれいとひらめの違いって、ご存じでしたか?左に目のあるのが、ひらめ。右に目があるのが、かれい・・・なのですが、全てそうとはいえないようです。

材料(4人分)
作り方
【目板かれいの造り+骨せんべい】
目板かれい:2匹
骨:2匹分

1.

カレイは魚屋さんで3枚におろしてもらいお造りにしてもらう。(お造りはこれでできあがりですが、もれなく骨で美味しいおせんべいが、できあがります↓)

2. 骨せんべい
骨は適当な大きさにきり、塩と酒少々ふり、小麦粉をふり、低温の油でゆっくり揚げて、レモンを添えて出す。


材料(4人分)
作り方
目板カレイのおろし煮
目板かれい:2匹(中位のもの)
大根おろし:一カップ位
ねぎ:適量

出し汁:200cc
濃口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ2

1.

かれいは半分に切り、水分を取り、軽く塩と酒をふっておく。

 
2.

大根おろしを作っておく。

3.

180度ぐらいの温度で、じっくり油であげる。

 
4.

鍋にを入れ、のかれいを入れ、煮上がる前に、しぼった大根おろしをいれてから火をとめる。

5.

汁ごと器にもり、刻み葱を添えてだす。

材料(4人分)
作り方
【梅 椀】
干し椎茸:10枚ほど(使うのは4枚)
だしまき卵:4切れ
蒲鉾:4切れ
生麩:4個
ほうれん草:湯がいた物1房

椎茸の戻し汁:50cc
酒:100cc
濃口しょうゆ:大さじ3
砂糖:大さじ2

出し汁:800cc
薄口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ1
塩:少々

1.

椎茸は10枚、水に戻しておく。

2. 鍋にをいれ、の椎茸をたいておく。(梅椀に使うのは4枚ですが、残りは旨煮として、ご飯のお供にどうぞ!)


3. 梅の生麩を湯がいておく。

4. だしまき卵、蒲鉾、生麩、ほうれん草との椎茸を椀にもっておく。


5. 鍋にをいれ、熱くしたものを、 の椀にはり、柚子の皮を添えて出す。