《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

冬の魚の中で代表的なものとして、鰤はよく頂きますが、何と言っても日本海でとれる天然の寒ぶりはおいしいですね!鰤は塩やきか、付け焼きをよくしますが、フライパンで焼くと、ふっくらして食べやすく、扱いやすいです。また、鰤のかまは、塩焼きにしても、大根と炊いてもよくだしがでておいしいものです。かす汁は、塩さけや、豚肉等で味をだしますが、塩ぶりで上品な味になりました。
祝い事には欠かせない食材になっている、出世魚の鰤。「寒鰤」と言われるように、当然旬は冬。関西ではツバス<ハマチ<メバル(メジロ)<ブリと名前が変わります。料理方法は様々で、刺身、煮物、焼き物・・・いろいろな味を楽しむことができます。天然と養殖では、かなりのお値段差があるようですが、旬にしか味わえない天然の味を、食べたいものですよね!

材料(4人分)
作り方
【鰤ステーキ】
ぶり:4切れ
ごま油:少々

みりん:大さじ3
日本酒:大さじ3
砂糖:大さじ3
濃口しょうゆ:大さじ6

1.

のたれを鍋で、少し煮詰めておく。

2. フライパンを火にかけ、ごま油を入れ、鰤の両面を焼く。

3.

ほどよい焦げ目がついたら、フライパンの油を取り、 のたれを入れ、弱火にして、焦がさないよう気をつけてやく。

 
4.

の鰤を器にもり、残りのたれをかけてだす。

材料(4人分)
作り方
【粕汁】
ぶりのカマ:少々(あらでもいい)
大根:5cm位
金時人参:半本
お揚げ:10センチ位
板こんにゃく:5cm位
酒カス:150g
だし汁:1000cc

薄口しょうゆ:大さじ2〜3
塩:少々
酒:大さじ2

Point
酒カス・・・とは、まさにお酒をしぼった粕のことです。関東ではあまり見られませんね。関西では寒くなってくると、お店に並んできます。お酒の弱い方は、ちょっと酔ってしまうくらい、しっかりとお酒の感じが残っているものと、そうでもないものもあります。ちょっと白味噌を足したり、ぶりを豚肉にしたりなど、いろいろな楽しみ方があります。
1.

すり鉢に酒のカスをいれ、お湯をかけ柔らかくしておく。

2.

鰤を適当な大きさにきり、塩をしておく。

 
3.

大根、人参、お揚げ、こんにゃくはそれぞれ千切りにしておく。

4.

のカスに出汁を少しずつ入れ、すりこぎでまぜておく。

5.

の鰤に熱湯をかけて、臭みを取る。

 
6.

鍋に出し汁を煮立て、 の鰤を入れてから、順にの具を入れ柔らかくなったら、のカスをいれて混ぜる。

7.

煮立ったら、 の調味料で味を調える。