《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

早くも、秋の味覚、松茸が所狭しと並んでいました。いずれも韓国産や、中国産でしたが、 京都はその昔、北山、雲ヶ畑や、金閣寺、仁和寺の裏山などでよく採れたそうです。私が小学生の頃でしょうか?10月、松茸の出盛りの頃、よく母はすき焼きをしてくれました。そして笠の開いた大きな松茸の終わる頃、松茸入り塩昆布を一杯作っていたのが、今や夢物語のように思います。お肉のおいしさと、松茸の香りのする煮汁で、新米を炊いてどんぶりにしました。もう一つ秋の味覚として、丹波の栗と黒豆の紫ずきんも添えてみました。さぁ、秋の味覚を堪能しましょう!
「紫ずきん」
名前がなんだか胡散臭いのですが、粒がうっすら紫色に色づくことから、この名前がつきました。丹波黒大豆を枝豆用に改良され、平成七年にデビューした新しい京野菜です。普通の枝豆よりちょっと遅めの、9月下旬ぐらいから1ヶ月ほどでまわり、大粒でこくと甘みがたっぷりの枝豆です。松茸のように、昔からの秋の旬の味と、合わせて楽しんでいきたいですね。

材料(4人分)
作り方
松茸入りすき焼き丼
牛肉(切りおとし):200g
松茸:中位1本
卵:5個
米:3合
粉山椒:少々

酒:大さじ5
砂糖:大さじ2〜3
濃口しょうゆ:大さじ3

Point

1. 30分程まえにお米を洗っておき、炊飯器で炊いておく。  
2. 肉は、5cm位に切り、松茸も切っておく。

3.

鍋に、を煮立たせて を炊いておく。


4.

卵は、4個の黄身だけをとり、白身と全卵1個分を混ぜておく。
 
5.

の煮汁に出し汁か、水を少々入れ、味をみての卵を入れ、柔らかい目の炒り卵にする。

 
6.

炊き上がったご飯に、 の煮汁を少しかけ、 の肉と松茸との炒り卵を盛り合わせる。

 
7.

の真ん中に、黄身をのせ、山椒をふって出来あがり。

材料(4人分)
作り方
【松茸と豆腐のお吸物】
松茸:薄く切ったもの8枚
豆腐:半個
三つ葉:少々
柚子の皮:少々

出し汁:200cc
薄口しょうゆ:大さじ1
塩:少々

 
1. 豆腐は8等分に切っておく。

 
2. 鍋に、を煮立たせ、と松茸をいれる。
 
3.

三つ葉と柚子の皮をいれて、出来上がり。


材料(4人分)
作り方
【栗の甘煮と紫ずきんの塩ゆで】
栗:8個
紫ずきん:200g
砂糖:少々
塩:少々

 

1. 栗は、鬼皮、渋皮もむいてから、塩を少しいれて茹でておく。  
2. 1のゆで汁を少しのこし、砂糖を入れて煮る。


3.

豆を塩でもんでから、塩ゆでする。


旬のものを沢山漬けて

-新しょうがの甘酢漬け-
牛丼にはなぜか、赤い紅生姜がつきものですが、我が家では、6月、7月、8月と新しょうが出る頃、いっぱい買って甘酢につけておきます。薄く切って茹でたものを、酢、砂糖、塩を少しいれ、漬けておきます。その頃には、梅干の真っ赤な梅酢が出来る頃です。少し梅酢をいれると、きれいなピンク色になります。自然のものを大切にしていきたいですね!


ほんのりピンク色