《今月のおばんざい》です。「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをおたべちゃんのお母さんにお聞きします。
おばんざいの基本、だしの取り方はこちらを参考に!

すこし早いと思いますが、赤い京人参が出てきました。甘くて色鮮やかで、粕汁や、かやくご飯、筑前煮にいつも使います。筑前煮とは、九州博多地方が水だきをはじめ、鳥料理が有名な事からついた名前のようです。その季節の野菜を上手に使って、お正月や、また年中重宝する一品です。白和えも、その時の季節の野菜でしてください。大根や胡瓜には、甘辛く炊いた椎茸があいますね。そして、11月紅葉の時の紅葉麩は、お料理を目でも楽しませてくれます。麩はさっと湯がく事でとてもあつかいやすくなりますよ。
「金時人参」
金時人参、京人参と親しまれている、赤色の鮮やかな京野菜です。西洋人参とは赤の色合いがかなり違うので、一目でわかるでしょう。表面だけでなく、芯まで真っ赤で、肉質はやわらかく、煮くずれしにくく、甘みがあります。京都ではお正月のおせちには必ず、金時人参を使い、粕汁や煮物など冬の料理の彩りとして欠かせません。

材料(4人分)
作り方
【筑前煮】
京人参:小1本
蓮根:小1本
牛蒡 :1/2本
筍の水煮:小1個
三度豆:100g
コンニャク:1/2個
鶏肉 :150g

出し汁:200cc〜300cc
みりん:大さじ3〜4
濃口しょうゆ:大さじ2
薄口しょうゆ:大さじ2
ごま油:大さじ1

Point
乱切りとは?
素材をまな板の上でまわして、切っていきます。切断面が大きいので、素材にだしがしみ込みやすくなります。

煮物の味付けは、それぞれの家庭の味付けがあります。甘いのが好みならすこし砂糖を入れても、濃い口だけで、しっかり炊くのもいいと思います。ただ、煮汁の少ないのはおいしくありません。炊きあがりに、煮汁が残る位が、おいしいと思います。その為に、それぞれに湯がいておいて、同じように煮汁の美味しい味をつけたいですね!

1. 人参、牛蒡は乱切りに、蓮根は輪切りにして、それぞれ湯がいておく。


2. 筍は、乱切りにし、コンニャクは手でちぎり、鶏肉は小さく切っておく。
3.

三度豆はさっと塩ゆでし、氷水でさましておく。


4. 少し大きめの鍋で、コンニャクをから炒りしてから、ごま油をいれて、鶏肉、湯がいた野菜を炒める。  
5.

Aの調味料をいれ、味をみてから煮汁が少し残る位に煮る。

 
6. を器に盛り付けた上に、 の三度豆を彩りよくのせる。
材料(4人分)
作り方
銀杏ご飯
米:3合
銀杏:100g
紅葉麩:1本

:小さじ1
:大さじ1〜2
昆布:4cmくらい

出し汁:150cc
みりん:大さじ1
薄口しょうゆ:小さじ1

 
1. 米3合は1時間前に洗いざるにあけておく。
2. いつもより、水かげんを控えての米にの調味料をいれ炊飯器でたく。

 
3.

銀杏は、荒皮と薄皮もむいての調味料で炊いたものを半分に切ってつけておく。


4. 紅葉麩は、薄く切りさっと湯がいての中につけておく。  
5.

炊き上がったご飯に、をご飯にまぜる。


材料(4人分)
作り方
柿とシメジの白和え
柿:半個
シメジ:1パック
豆腐:1/4個
いり胡麻:大さじ1

砂糖:大さじ2
塩:小さじ1

出し汁:150cc
みりん:大さじ1
薄口しょうゆ:小さじ1

 

1. 豆腐は、あらかじめ水切りをしておく。キッチンペーパーなどで、豆腐包み、おもしをしておくと簡単。


2. いり胡麻は、すり鉢ですり、の豆腐を加えて、軽くすりあわせておく。
3.

柿は、皮をむいて3cmの千切りにしておく。


4. シメジは根を切り、軸をはがしての出し汁でさっと炊いておく。
5.

2の中に3の柿と4のシメジをいれ、和える。