Mar.SPRING
「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介
梅が香り、桃の花のつぼみがふくらんできて、少し寒い日もありますが、日一日と春らしくなって来ました。三月といえばやはりお雛様ですね!お雛様のお膳には、ちらし寿司に、赤貝のぬた、蛤に、蜆と貝のお料理になぜか笹がれ(かれい)をつけます。お節句のお料理も大事にしたいですが、今回は、炒り卵にして簡単なちらしにしてみました。菜の花は、和風にも、洋風にも使える素材ですが、京都では、塩漬けにしてお漬物にもします。最近は、京都産だけでなく、早くから四国のものがでています。色よく茹でた菜の花で、春の食卓を楽しんでみてください。
「菜の花」」
京都では「菜の花」を「花菜」とも言います。本来食用でく、切花用に栽培していた寒咲なたねの蕾を食用にしたものです。 花の軸が短いめで、柔らかい食感で、ビタミンAとCがとても豊富に含まれています。和食の春を運ぶ食材としてはもちろん、パスタやレシピのようなサラダにしても、美味しく美容にもバッチリです。ぜひ、春を一足早く食卓へ・・・。
作り方
1.米は1時間前に洗いざるにあけておいたものを、昆布、酒を入れて炊いておく。
2.Aを温め、合わせ酢を作っておく。
3.菜の花は、さっと湯でて冷水でよく冷やしてから、水気を取りBの出し汁につけておく。(夏は、氷水で冷やすと色よく茹で上がる。)
4.しじみは、鍋に酒をいれて軽くいり、 Cで炊いておく。
5.卵は、割りほぐし、Dで下味をつけ、炒り卵を作っておく。
6.車海老は、酒を少しいれてさっと茹でておいたものを、皮をむいて切っておく。
7.1のご飯に、2の酢を馴染ませたら、3の出し汁を絞ったものと、4と5とごまをよくまぜてから、器に盛り、彩りに6の海老をのせる。
材料(4人分)
米:3合
昆布:10cm
酒:大さじ1
菜の花:一束
しじみの身:100g
卵:4個
いり胡麻:大さじ2
車海老:2尾 (酒:少々)
A
酢:大さじ5
砂糖:大さじ3
塩:小さじ1
B
出し汁:300cc
薄口しょうゆ:大さじ1
みりん:大さじ1
C
酒:大さじ2
薄口しょうゆ:大さじ1
濃口しょうゆ:大さじ1
砂糖:大さじ1
土生姜の千きり:少々
D
薄口しょうゆ:小さじ1
みりん:小さじ1
Point
菜の花を彩り良く仕上げるこつは、茹であがったら、必ず冷水で冷やすこと!色止めと、余熱で柔らかくなるのを防ぎます。水はしっかり切ってくださいね。
作り方
1.Eの材料で胡麻だれを作る。
2.菜の花を色よくゆでた物を、Eの胡麻だれで和える。
材料(4人分)
菜の花:一束
E
炒り胡麻:大さじ2
練り胡麻:大さじ1
薄口しょうゆ:大さじ1
砂糖:大さじ1
酢:小さじ1
からし:小さじ1
作り方
1.菜の花は、色よく茹でから水気を切っておく。
2.鍋に蛤をいれ、白ワインをふり蒸しにしておく。蒸し煮した汁はドレッシングで使うので取っておく。
3.Fをボウルにいれ、オリーブオイルを入れながら混ぜておく。
4.2の蛤の貝をはずし、赤貝と一緒にし、 Fのドレッシングを少しかけておく。
5.1をFで和えてから器に盛り、 2の蛤と、赤貝を彩りよく盛って出来上がり。
材料(4人分)
菜の花:一束
蛤:4個
赤貝:2個
レモン:半個
白ワイン:大さじ3
F
白ワインの蒸し汁:大さじ1
レモン汁:半個分
うす口しょうゆ:大さじ1
砂糖:小さじ1
わさび:少々
オリーブオイル:大さじ2
おたべちゃんのお家のお雛様です。やっぱり、ひな祭りはウキウキしますね。 そして、なぜかおひな祭り料理に出てくるのが、笹がれだそうです・・・。いろいろ調べましたが、なぜだかわかりませんでした。やはり、昔の京都はお魚が貴重品だったからでしょうか?