about OTABE
八ッ橋を焼く前の、生のままを食べるとおいしい事は、八ッ橋屋さんの中では知られていました。
その生地につぶあんをはさんで食べると、さらにおいしかったのです。
そして1966年(昭和41年)に新しくお店を出すことがきっかけで、そのおいしい「つぶあん入り生八つ橋おたべ」は誕生しました。
実は、おたべの生八つ橋の「つ」は、柔らかさをあらわすため、それまでのカタカナの「ツ」ではなく、ひらがなの「つ」を使っています。
また、「おたべ」という名前は、誕生の半年も前に考えられており、誰にでも手軽に作れ、かわいい形として三角の形が選ばれました。
「おたべ6尺ケース」1964年
曲げガラス、おたべマーク入りタイル、足元の電気照明、のれん、小田原ちょうちん。ケースの中に大きな看板を入れる。この時代に六尺ケース陳列としては初めてのことばかりでした。
おたべの中に生き続けるおおば比呂司先生
1966年おたべという名前で新しい商品を売り出そうと決めたとき、浮かんだのは「イラストをおおば比呂司先生にかいていただきたい」ということでした。おおば先生のイラスト、味、ネーミングがぴたりとあって、京都を感じていただける京都土産として定番になったのではないでしょうか。
京の味を持ち帰るのが「おたべ」。京の味をその場で気軽に味わうのが京弁当。どちらも手軽に京の味を味わう点では同じというわけで、京料理屋さんのお弁当を楽しくイラストで紹介しました。
はじまりのこと
弊舗がつぶあんを生八つ橋でくるみ、新しい創作菓子「おたべ」として世に送りだし、
以来、京菓子として、京土産として京都のみなさまをはじめ、観光に来られた方々からご愛顧をいただきながら歩みをつづけております。
いまのこと
ひと言でいうならば「こだわり」。
たとえば原材料。小豆は北海道十勝産。米はコシヒカリ。水は日本名水百選、若狭瓜割の水。
そして製法。米を自社で米粉にするなど、手間、暇を惜しまず丹念な気配り、手配り、目配りで今日も丹精込めた商品をお届けしています。
これからのこと
創意工夫、進取の精神は弊舗の気風。
みなさまにお喜びいただき、そして安心して召し上がっていただくために、さまざまなアイデアをだし努力を重ねてまいります。
その折々の「今」に留まることなく、つねにその先をめざして。
はじまりは、いつもいつも、「おたべ」から・・・。